シュースター「卓越歯科医業学」:253

歯科医師・山田忠生

治療中止のときの手紙

あなたの歯を保つ助けとなるように計画した質の高い治療を受ける決心をされたことに、お祝いを述べさせていただきます。一般的には将来の予防を考えたプランは、患者さん側の事情で完了しないままに終わってしまいます。これが歯の疾患に悩みながら人生を歩んでいく人が、非常に多く存在している原因だと確信しています。

歯を失って始めて、人はそのすばらしさに気づきます。最近、私はコロラドから来られた患者さんの修復治療を終えました。予防診査のために私の許に再来院されたときに、このように話されました。「ご承知の通り、私はこれまで自分に何が欠けているのかまったく気づかずにいました。12年ぶりにステーキをおいしく食べることができました。」
歯は生きるため、楽しみのため、食べるため、そして健康を保ち、守るためにあるのです。

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